クラマタを語る 62


JCD連続デザインシンポジウム JCD TALK ONLINE

2021年は、故倉俣史朗氏の没後30年になります。

言うまでもなく倉俣史朗は日本のインテリアデザインが独自の形成を遂げる起点となった存在です。

商空間デザインも「デザイン」であると働きかけ、現代の空間観の礎を築いた先逹です。

しかし一方で「クラマタを知らない」学生や若い世代がいる現実があります。そこで、没後30年を期に、倉俣史朗に直接会ったことがない世代を中心に、「クラマタを想像する」会話の場を作ろうと考えています。

JCD日本商環境デザイン協会が主催するトークセッションで、2021年2月から断続的に行い、オンラインでライブ中継します。

コロナ禍次第ですが可能なら6月頃には公開シンポジウムも計画しています。

以下の開催1ヶ月前から、JCDのホームページ、facebookページなどで視聴情報を案内しますので、ぜひともご参加ください。

倉俣史朗

経歴

1934年 東京本郷に生まれる 
1953年 東京都立工芸木材科卒業
1954年 帝国器材家具工場入社
1956年 桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業
1957年 株式会社三愛宣伝課入社
1964年 株式会社松屋インテリアデザイン室嘱託
1965年 クラマタデザイン事務所設立
1991年 2月1日 死去

賞歴

1972年 毎日産業デザイン賞
1981年 日本文化デザイン賞
1990年 フランス文化芸術文化勲章

SECTION 62-01
2021年2月24日(水)18:00-20:00
ゲスト:鬼木孝一郎、平綿久晃・渡部智宏、米谷ひろし
ファシリテーター:鈴木紀慶

鈴木紀慶/1956年神奈川県生まれ。編集者、建築ジャーナリスト。大阪芸術大学客員教授。1980年武蔵野美術大学建築学科卒業。『インテリア(JAPAN INTERIOR DESIGN)』『icon』編集部を経てフリー。編著に『倉俣史朗着想のかたち』『1971→1991 倉俣史朗を読む』、共著に『日本インテリアデザイン史』、著書に『インテリアデザインが生まれたとき』など。

鬼木孝一郎/kenntikuka1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし 、早稲田大学にて建築を学んだ後 、組織設計事務所の日建設計 に勤務。その後、nendo入社。10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年鬼木デザインスタジオ(ODS)設立。建築、インテリア、展示会の空間デザインを中心に、多方面で活動。一級建築士。日本空間デザイン賞銅賞、Sky Design Awards 金賞・特別賞、International Design Awards 金賞等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

平綿久晃/1974年 神奈川県生まれ。1999年 多摩美術大学 建築科卒業。1999〜2003年 CURIOSITY勤務。2005年 MOMENTを共同設立。

渡部智宏 /1975年 神奈川県生まれ。1999年 多摩美術大学 建築科卒業。1999〜2004年 デザイン会社勤務。 2005年 MOMENTを共同設立。

MOMENTは平綿久晃と渡部智宏により2005年に設立され、 平面と立体を自由に行き来しながら、ひとつの領域に留まら ない柔軟な発想と明快な表現で、数多くの難題にデザインで 応える。

米谷ひろし /TONERICO:INC.代表、多摩美術大学環境デザイン学科教授 。1992 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業 1992-2002スタジオ80在籍、内田繁に師事。2002 TONERICO:INC.君塚賢、増子由美と共に設立。建築、インテリアから家具、プロダクトに至るまで多岐にわたり活動。国内外で定期的にコンセプチュアルな作品を発表している。ミラノサローネサテリテデザインリポートアワード最優秀賞、日本空間デザイン賞金賞、JID AWARDインテリアスペース賞、プロダクト賞など受賞歴多数。ン会社勤務。 2005年 MOMENTを共同設立。

SECTION 62-02
2021年3月26日(金)18:00-20:00
ゲスト:鈴野浩一、芦沢啓治、二俣公一
ファシリテーター:長谷川香苗

長谷川香苗/英国ロンドンのクリスティーズで西洋美術、サザビーズで西洋装飾美術を学んだ後、帰国。ジャポニスムのように日本国外で生まれた日本趣味に見られるように、文化が越境することで生まれる表象、デザインを中心に取材。FRAME Magazine(オランダ)、Studio International(英国)、T JAPAN(日本)などの活字媒体に寄稿するほか、ラジオ放送でもインタビューを手がける。

鈴野浩一/2004年に禿真哉(かむろ しんや)とトラフ建築設計事務所設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の 会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」「Big T」など。

芦沢啓治/2005年芦沢啓治建築設計事務所設立。「正直なデザイン/Honest Design」を心がけ、建築、インテリアデザイ ン、プロダクト、家具のデザインまで幅広く活動を展開する。2011年東日本大震災を受け地域社会自立支援型公共空間、石巻工房を創立。

二俣公一/1975年鹿児島生まれ。福岡と東京を拠点に空間設計を軸とする。ケース・リアル (CASE-REAL)とプロダクト デザインに特化する二俣スタジオ (KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)両主宰。国内外でインテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける。近作にDDDHOTEL、イソップ新宿店、Chalet W、キウルベンチ(Artek)など。受賞多数、SFMOMA永久所蔵選出など。。

SECTION 62-03
2021年4月19日(月)18:00-20:00
ゲスト:藤森泰司、倉本仁
ファシリテーター:寺田尚樹

寺田尚樹(てらだ・なおき)/建築家・デザイナー。94 年 ロンドンのAA スクール(英国建築家協会建築学校)修了後、帰国。03 年 テラダデザイン一級建築士事務所設立し、建築、インテリア、プロダクトのデザインなど多岐に活動する。11 年 紙の模型ブランド「テラダモケイ」を立ち上げ、13 年 寺田模型店を下北沢に開店。現在 株式会社インターオフィス代表取締役社⾧、ノルジャパン株式会社取締役上級副社⾧

藤森泰司/家具デザイナー。1967年生まれ。1991年東京造形大学卒業後、家具デザイナー大橋晃朗に師事。1992年長谷川逸子 建築計画工房に勤務。1999年「藤森泰司アトリエ」設立。家具デザインを中心に据え、建築家とのコラボレーション、プロダクト・空間デザインを手がける。近年は図書館などの公共施設への特注家具をはじめ、ハイブランドの製品から、オフィス、小中学校の学童家具まで幅広く活動。2020年よりセルフプロダクション「WORK FROM HOME」をスタートさせる。グッドデザイン特別賞など受賞多数。著書「家具デザイナー 藤森泰司の仕事」

倉本 仁/プロダクトデザイナー。1976年兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学 産業美術学科 工業デザイン専攻。大手家電メーカーに工業デザイナーとして勤務の後、2008年にJIN KURAMOTO STUDIOを開設。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わる。素材や材料直に触りながら機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の ”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。

SECTION 62-04
2021年5月21日 18:00-20:00
近藤康夫、中道淳

近藤康夫/1950年生まれ。1972年東京造形大学造形学部デザイン学科室内建築専攻修了。三輪正弘環境造形研究所、クラマタデザイン事務所を経て近藤康夫デザイン事務所設立。元九州大学大学院教授、現在東京造形大学デザイン学科室内建築特任教授。インテリアデザインを中心にプロダクト・建築デザイン等幅広く活動。代表作は2000年度 毎日デザイン賞を受賞した東証アローズ。

中道 淳/1957年兵庫県生まれ。1979年東京工芸大学短期大学部卒業。同年より仲佐 猛に師事し、以来ナカサアンドパートナーズに在籍。建築、インテリアの分野を中心に活躍中。撮影件数は1年に約500件。多忙なスケジュールをこなし、日本国内や海外を日々駆け巡っている。故倉俣史朗のプロモーションビデオ「パープルシャドウズ」が、1993年モントルー・エレクトリックシネマフェスティバルの産業部門最優秀賞受賞。2001年に個展「ワタシノイバショ ボクノイバショ」、2005年6月に個展 「ハーイトリマース! ワタシノイバショ ボクノイバショ パート2 -大感謝祭-」を開催。

SECTION 62-04
2021年6月
公開シンポジウム(参加者未定)

※ファシリテーターを、各回毎に選定します


主催:JCD一般社団法人日本商環境デザイン協会

問い合わせ:電話/03-6277-4813 Eメール

協力:東京デザインセンター


2021/01/08  | シンポジウムSECTION