
上位10製品及び理事長審査評
1位 グランプリ : 寺岡ファシリティーズ株式会社/フレームタッチドア
このアワードの定番ともいえる「些細なことなんだけど、なんでこれが今迄無かったのか?」という、見落としたことの再発見バージョンである。タッチスイッチをドア枠の内側に面一で納め,視界をすっきりさせた。これでいい、という思想もあらわしている。奈良の大仏みたいな手のグラフィックもいい。
2位 準グランプリ : 株式会社ハナムラトレーディング/GLAS LUCE
ツルンとした鏡の中にはどんな世界が在るのだろう?小説や幻想的な映画によって鏡の表面の裏側に黄泉の国を妄想したのはジャン・コクトーだった。彼ならずとも、鏡の裏側は神秘的な世界だ。そんな鏡の「手前の現実」と裏側の「もうひとつの現実」を同時に、しかもあっけらかんと呈示したのがGLAS LUCEである。電源のオン、オフによって鏡の魔性を再発見した製品である。
3位 準グランプリ : 田川産業株式会社/天然抗菌セラミック「Limix」
素材として売ろうとしていながら、暑苦しい押しつけがましさがない。涼しげに、静かに、呈示される物質感が評価された。見た目は素の有り体、漆喰のままだが、加工が可能なタイルへ進化。素材の新たな次元を呼び寄せた。
プロダクトアワード2012 / 理事長 飯島直樹
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